311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブについて
YIDFF「311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ」開設のご挨拶
認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭(YIDFF)は、2014年11月に「311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ」を設立致しました。本事業は、2011年に発生した東日本大震災を主題とした記録映画、およびそれらの作品に関するあらゆる情報を蒐集・保存し、災害・復興に関わる国内外の知見の発展に貢献し得る、将来にわたっての資料提供の場、思考する場となることを目的としています。
東日本大震災に関する記録映画の上映は、現在も国内・国外問わず各地で続けられています。山形国際ドキュメンタリー映画祭でも、2011年10月の映画祭からこれまで、「ともにある Cinema with Us」という東日本大震災記録映画特集上映プログラムを続けています。その間、多くの関連作品が映画祭事務局に寄せられてきました。この未曾有の災禍を記録した作品群に対し、海外からの問合せも多く、作品とその情報の一元化が急務の課題となっていました。
これらの作品を世界のより多くの方々に継続的に知ってほしい、そして上映機会がさらに増えてほしいという思いから、映画祭事務局では、これらの作品素材を山形ドキュメンタリーフィルムライブラリーに集め、次世代に向け保存し、館内に限っての個人視聴の場を提供するアーカイブを立ち上げることに致しました。
震災と被災者に対する社会的関心が低下しつつあるなかで、震災直後の状況と今も続くその影響をさまざまな視点、さまざまな位相から記録した作品群は、今後ますます、災害と人、社会のあり方を考える上で重要な歴史・文化資源の一つとなっていきます。
本アーカイブは、それらの貴重な作品群の総合参照先として機能することを目指しています。
認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
事務局