DUBHOUSE:物質試行52
DUBHOUSE:Experience In Material No.52
七里圭、鈴木了二
日本/16分/2012年
2010年東京国立近代美術館における建築家鈴木了二のインスタレーション「物質試行51:DUBHOUSE」の記録映画。建築が生み出す闇を捉えるという当初の意図は、翌年3月11日の出来事により決定的な変化を被る。七里は、展示作品を撮影した光の部分と同じ時間の闇を冒頭に置き、その中に、鈴木が描いた被災地のドローイングを沈ませた。映画館は、闇を内在した建築である。その闇から浮かび上がろうとする映画は、映画館に放たれる光であると同時に、祈りであるかも知れない。これは、光と闇を巡るメタ映画であり、歴史的出来事への応答でもある。
作品名(日本語) | DUBHOUSE:物質試行52 |
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作品名(英語) | DUBHOUSE:Experience In Material No.52 |
作品名(オリジナル言語) | DUBHOUSE:物質試行52 |
監督名・製作代表者名(日本語) | 七里圭、鈴木了二 |
監督・製作代表者名(オリジナル言語) | 七里圭、鈴木了二 |
監督・略歴 | 七里圭 1967年生まれ。高校時代の8ミリ映画「時をかける症状」(1984)が、第8回ぴあフィルムフェスティバルで大島渚の推薦により入選。早大在学中から映画の現場で働き始め、約十年間の助監督経験の後に、監督及び脚本家となる。2004年、山椒大夫をモチーフにした山本直樹原作の「のんきな姉さん」、短編「夢で逢えたら」で、劇場デビュー。その後、「犬と歩けば チロリとタムラ」(監督・篠崎誠)や「ラマン」(監督・廣木隆一)の脚本、渡辺純一原作「マリッジリング」(2007)の監督など劇映画を手掛けつつ、室内楽団の生演奏付き映像の演出や、美術館製作のアート映画「ホッテントットエプロン-スケッチ」、黒田育世のダンスを撮ったクラムボンのPV「Aspen」など異色の作品を発表。中でも、人の姿が映らない声の映画「眠り姫」は 2007年公開後毎年アンコール上映が繰り返されている。 鈴木了二 1944年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修了後、竹中工務店設計部、槇総合計画事務所を経て、1977年鈴木了二建築計画事務所設立。「佐木島プロジェクト」で日本建築学会賞、「金刀比羅宮プロジェクト」で村野藤吾賞、日本芸術院賞を受賞。主著に『非建築的考察』『建築零年』『建築映画マテリアルサスペンス』がある。1973年より、建築、映画、書籍、写真、アートという、ジャンルにとらわれない制作活動を《物質試行》と名付け、「建築はどこにあるの?7つのインスタレーション」(東京国立近代美術館、2010)などにおいて発表を行う。 |
製作年(作品完成年:西暦) | 2012 |
製作国 | 日本 |
上映時間(分) | 16分 |
画角(フレームサイズ) | (フィルム)1.85 |
色 | カラー |
上映可能フォーマット | 35mm |
主な撮影地 | 東京国立近代美術館 |
主な撮影時期 | |
主な被写体人物名(登場人物) | |
使用言語 | |
字幕の言語 | 日本語、 |
初公開年月日(西暦) | 2012年2月17日 |
初公開国 | 日本 |
日本での初公開年月日(西暦) | 2012年2月17日 |
上映実績(映画祭、商業上映など) | 第4回恵比寿映像祭2012 2013年第42回ロッテルダム国際映画祭spectrum shorts 2013年第9回25FPS国際映画祭グランプリ&審査員特別賞 |
製作スタッフクレジット |
脚本:七里圭、鈴木了二 撮影:七里圭、高橋哲也 編集:七里圭 録音:七里圭 音楽:池田拓実 その他:カラリスト:牧野貴 |
製作者名(日本語) | 鈴木了二 |
配給会社あるいは上映担当者名 (問い合わせ窓口) |
七里圭 |
作品に関する公式ウェブサイト | http://keishichiri.com |
ウェブサイト以外の オンライン・アクセス |
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過去YIDFFにおける本作品の上映 | ありません |